トウカイテイオーはダービー馬に・・れんこん亭は閑古鳥の歌
トウカイテイオーは、どんな牝馬がお好みなのかな~。人間の♀はお嫌い?長浜牧場のおばあちゃまの事は大好きですよねえ。なら、ギャル好きとは限らないって事かな? akoちゃんにも微かに望み有りってか・・ああトウカイテイオーに逢いたい・・
【トウカイテイオー】.の競馬デビューは、1990年12月、我〔れんこん亭〕が開店したのも同年10月でした。同じ年にデビューした仲間?の筈が、無敗のままクラシックロードを軽やかに駆け抜ける【トウカイテイオー】に較べ
方や〔れんこん亭〕は、デビューしたものの一つも勝てない競走馬のようなもの。それどころかシンガリ追走のままタイムオーバーと言う感じでした。
〔れんこん亭〕はうどんを主にしたお酒も飲める飲食店でしたが、こじゃれた雰囲気?別にそれを狙ったつもりも無くて、建物の外観に合わせていたらそんな具合になってしまいました。
所詮うどん好きが高じて始めた素人商売。 店への車付けも悪いし、地域選びにも失敗していました。 最初から甘かったのです。
見事に皐月賞を制覇した【トウカイテイオー】は、順調にダービーに向かっていました。
私は【トウカイテイオー】に惚れて、競馬に開眼したみたいでした。 閑古鳥が鳴いている〔れんこん亭〕のカウンターで、競馬関連の記事を読み耽り、毎週の競馬中継が何よりの愉しみになりました。 馬券を買うチャンスはないけれど、馬柱に印を付けてみたりもしました。
イブキマイカグラは、皐月賞では脚を余して見せ場なく終わりました。 雪辱を期すイブキマイカグラは、NHK杯に駒を進め、驚異的な末脚を炸裂させました。
伝説のミスターシービーもかくや(残念ながら私は、ビデオ映像でしか見たことがありません)と思われる追い込みでNHK杯を圧勝したのです。
1991年5月26日(記録によると快晴)、ダビーの本馬場へ入場した【トウカイテイオー】は、皐月賞時にも増して美しく輝き、他馬を寄せ付けない気高さと、全身に漲る充実感で圧倒していました。
全身が燃え上るオーラに包まれて見えました。 ますます私が【トウカイテイオー】に惚れ込んだのは言うまでもありません。
NHK杯で驚異的な末脚を見せたイブキマイカグラは、故障で戦列を離れ、ダビー出走は叶いませんでした。
期待通り【トウカイテイオー】は堂々の一番人気に推されていました。
【トウカイテイオー】はまるで当然のごとく人気に応え、2着のレオダーバンに4馬身の差をつけ、危なげ無くダービーを制覇しました。 無敗の2冠馬の誕生でした。余りにすいすいと勝ってしまったので、無敗の2冠馬がそんなに凄い事と思えない位でした。
【テイオー】に魅せられたとは言え、未だ1戦しか見ていない私は、そのレース振りの見事さに半ば呆気にとられてしまいました。やはり『違う星から来たかも知れない』お馬でした。
それ!秋の菊花賞も勝利して、父〔シンボリルドルフ〕と同じく無敗の3冠馬間違いなしだ!と、(今年評判のディープインパクト以上に)ファンは湧きました。マスコミも報じました。
しかし、間もなく【トウカイテイオー】は、骨折が判明し、長期休養に入ってしまいました。 無念にもクラシック3冠の夢は断たれてしまったのです。
私は、れんこん亭の片隅で、ひたすらテイオーの帰りを待つ日々が始まりました。云わば私の【テイオー】への一方的遠距離恋愛の始まり、そして【トウカイテイオー】の奇跡への序章だったのです。
この年1月に湾岸戦争が起こっていました。以後、景気は下降をし始め、世の中はバブルの崩壊へと向かっていました。
店は相変わらず暇でした。 友達は店のイメージ造りや口こみ、タウン誌への紹介やら何かと協力してくれました。 けれど一気に店が繁盛するなんて事はありません。 ちらほらと常連さんも付き始めてはいましたが、雨の日はお客様が〇なんて事も珍しくありませんでした。
少しでもお客商売をした経験のある方ならお分り頂けると思いますが、例えお客が〇の日でも店は最低線の準備だけは整えておかなければなりません。
仕入れもしなければなりません。 当然食材は残ります。 残った物の始末もしなければなりません。 これは精神的にも肉体的にも相当辛いものでした。 営業時間を変えてみたりメニューを工夫したり、毎日が試行錯誤と模索の連続でした。
休養中の【トウカイテイオー】の様子を伝える記事なら、新聞雑誌を問わず買いあさりました。 お陰で競馬の知識が沢山得られました。
大井競馬にも出会って夜のダイジェストを見ていました。
それと、競馬報知に連載された馬なりいちハロン劇場は、可愛いお馬さん達が好き勝手に喋ったり恋したり喧嘩したりの楽しいコミックで、毎週の発行が愉しみでした。
私はako流勝手な思い込みで、復帰を目指して辛抱しているだろう【トウカイテイオー】と、流行らない店での自分の辛抱とを重ね合わせ、一緒に耐えているような気になっていました。 それが救いでした。
【トウカイテイオー】に想いを馳せるその時ばかりは、店で鳴く閑古鳥の歌も聞こえませんでした。
人間て不思議ですね・・辛かった事はどんどん記憶が薄れ、【トウカイテイオー】に慰められた幸せな記憶だけが、今では鮮明に残っています。
まだ続きますよろしく・・
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